2007年10月07日

迷子 in my blood

今夜、帰途につきながら、あともう少しで家だというときに起こったことである。
なんかやるせなくて、チャリで隣の市まで行ってやろうと思い立った。

チクショーみたいな感じでチャリをこいだ。
まあかかっても30分というところだろう。
そのとき、午後8時40分

いつも行っているツタヤを横目に、一路東へと進む。
知らない中古本屋を発見。立ち寄ることに。
この中古本屋、陳列がめちゃくちゃで、値段もアンバランスに高い。
欲しいもの(ムーンチャイルドのアルバム)もあったけど、こいつはやってられん。
なにも買わずにすぐ出発だ!
これが9時10分。

僕はその道をさらに東へと進んだ。

さて、読者のみなさんには先にネタをばらしておこう。
この道で東に行くと、とんでもないことになる。
いったん遠回りをしてもよいので、大きいバイパスに出て、その道を東に進むべきだったのだ。
ここで、現在僕が走っている間違った道をA、正解のバイパスをBとしておこう。
かかるアルファベットをよく覚えておくように。

僕はAの道をひたすらに進む。
前途洋洋とはまさにこのことである。
mp3プレイヤーからのミュージックを鼓膜に響かせながら進む。


イルミネーション 真下に見下ろし
夜を昇ってく エスカレーター
凍りついた ビルの谷間を
ヘッドライトの 河が流れる

最初に好きになったのは声
それから背中と整えられた指先
ときどき黙りがちになるクセ
どこかへ行ってしまう心とメロディー

(psy's「Angel Night 天使のいる場所」より)


いつの日か行った温泉も過ぎた。
徐々に道幅が狭くなり、建物もなくなってきた。
いつまでたっても、どうも明かりが見えそうにもない。

しかも道幅が狭くなりすぎ、後ろからくる自動車にかすりそうで怖い。
やむなく、いったん南北にずれ、一番確実に線路沿いに進むことにした。

線路沿いに進むと…だんだん家がなくなってくる。
そんなバカな。
まばらに見える家、どの家も電灯がついていない。
まるで全ての家が通夜のようだ。
そして広がる田んぼ、秋のかおり。

するととたんにどこかの駅が見えた。
「やった、めざす場所の隣の駅かな?」
しかし、大きなショック。

ダブルラブショック。

僕は近鉄線路沿いに来てたと思い込んでいたが、目に飛び込んできたのは…

JRの駅。

うそー

なんでー

やむなくJRの駅に寄り、駅員に道を聞くことにする。
駅前には族がたまっているが、大丈夫だろう。
何かあれば駅員が誰か呼んでくれるさ。

彼らの横をさすらい顔ですりぬけ、駅の入り口へ。

うわあ

無人駅

族どもの視線がこちらに注がれる。
てかやつら、シーンとしてる。

むむむ。

ファッキン


とりあえず大急ぎでチャリにまたがり、退散する。

もうどこの道か、自分がどこにいるかもわからない。
このままだと三重県に入るかもしれないとすら思えてきた。
榛原か、僕は榛原へ行くというのか。

しかたがないので、それっぽい道を走っていると…
近鉄の線路らしきものが発見された。
もうこれを近鉄と思うしかない。
まだ、目指す場所を通り過ぎてないことを祈りながらすすむしかない。

もう光がほとんどなく、チャリの明かりだよりとなった。
秋風を切り裂いて、ゆく。
そして気づいたとき。
僕は田んぼの真ん中にいた。


ここどこ?


さみしいからmp3プレイヤーをつける。


静かな森の奥を突き抜ける朝の光
不良は空を見ない 麻薬をやり続ける
想いは世界平和 静かな森の奥で
いつかはみんなが好きになる
神様はみんなの中にいて 眩しさをくれる
静かな森の奥で壁にもたれて揺れる草を
見ている少女もいつかは知ってしまう
都会を流れゆく濁った水のように
汚れた心があることを
でもそれは美しいことなのか ことなのか

(BLANKY JET CITY「不良の森」より)


まずいな、まずいな。
もうなるたけ光のある方へ、めちゃくちゃに進んだ。
少しずつ大きな道になり、そして、明かりがほとんど消えたビルが姿を現してきた。
そしてカーブを曲がったら、そこは目指す隣の市の駅だ。

その駅前にブックオフがある。
そこまできて存在に気づき、喜び勇んで入った。
そのとき、10時00分。
そして、ブックオフの閉店時間は…10時00分…
流れる終わりの音楽。
そして厭世観。

僕は泣く泣くブックオフを出た。

はっきり言って、もうチャリを1時間10分もこいでる。
疲れたよ。はあ。

帰り道も散々だった。

正しい帰り道を知らない僕は、適当に走り、村に迷い込んだ。
だーれもいない。
てかさっきからブンブンと改造変造バイクの音ばかり遠くで聞こえる。
山狩りだ。これは現代の山狩りなのだ。

そしてついに左手の方向に、たまに車で行く本屋さんが見えた!
助かった〜

本屋さんは冒頭で述べたBの道沿いにあるのだ。
そして僕はBの道を通り、ほぼ直線距離で家へと向かった。

ああ、ちょっとした大冒険だった。
最後の最後まで田んぼ道を通ってやろうか。
知っている田んぼ道へ入る。
左右に広がるプチ地平線。
よく透き通った夜空。

最後の音楽は、こうだ。


太陽の下 おぼろげなるまま
右往左往であくびして死ね
オロオロと なんにもわからず
夢よ希望と同情乞うて果てろ
AH 生まれたときから そう何をしてきた
AH 生まれたときから そうさ
奴隷天国よ
生まれたことを悔やんで つらいつらいと 一生懸命同情乞うて果てろ

(エレファントカシマシ「奴隷天国」より)


そうそう、これさ。今の気分にぴったりだぜ。

そして帰宅は10時40分。2時間くらいチャリをこいでいた換算だ。
まったくもってひどい話だ。

だが、スッキリした。どうだ、このやろう。
posted by 映画委員長 at 23:28| 奈良 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
よく寝れたやろうね(笑)
お疲れ様でした☆☆
Posted by みかちん at 2007年10月08日 11:28
>みかちーん
帰ってから法曹倫理の予習をしていたから、寝られなかったよ(笑)
しかも次の日は七時起きでバイトへ…
Posted by 映画委員長 at 2007年10月09日 12:15
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